アスワンの中のアドベンチャー・クルーズ
アフリカ中東部の生命線として広く知られる伝説のナイル川は、世界最長で9カ国を流れる。アスワン発のナイル川クルーズでは、旅行者はこの川周辺の生活や集落を詳細に体験することができる。ほとんどの客船は上エジプトのアスワンとルクソールの間の200kmをクルーズし、息をのむような景色とエジプトの神秘的な魅力を垣間見ることができる。典型的なアスワンクルーズの旅程は通常、ハイダムから始まり、ルクソールで終わる約7~8日間だ。
アスワンの見どころ
ナイル川クルーズの旅程は蛇行するため、旅行者は古代エジプトの歴史と叡智を存分に体験できる観光スポットをいくつか訪れることができる。ギザの荘厳で謎めいたピラミッドや、エジプトの生活様式を伝える中世のモニュメントや建造物の宝庫であるルクソールの街などだ。
王家の谷: エジプトでは、ギザのピラミッドが地上の見どころを支配しているが、古代エジプト人は、愛する王族が永遠に眠れるよう、地下にも美しい霊廟を作った。ナイル川西岸のルクソールに近い王家の谷は、多くのファラオが眠る場所だ。有名なツタンカーメンやセティ1世をはじめ、18、19、20王朝の著名人の墓がある。墓は精巧に装飾され、調度品が備えられ、神秘的なエジプト人が信じていたように、王族が来世に旅立つ際に必要な道具(下着でさえも)が備え付けられている。あまりに広大な遺跡のため、今でもときどき発掘者を驚かせることがある。
デンデラ: ルクソールから北にわずか50マイル、ナイル川の西岸にあるデンデラ遺跡群は、古代エジプトの非常に保存状態の良い宝石の宝庫だ。プトレマイオス朝時代のハトホル神殿は、愛と美と喜びの女神で、このコンプレックスで最も人気のある遺跡だ。この神殿は何世紀もの王朝をまたいで建てられ、プトレマイオス時代とローマ時代の影響を受けている。また、イシス神に捧げられた礼拝堂やキリスト教のバシリカもある。
熱気球ライド: ルクソール市内の隅々まで見て回るのは大変なので、多くの観光客はこの古代都市の上空を飛ぶ熱気球ライドに魅了されている。日の出の時間帯に行われる熱気球のパノラマビューは素晴らしい。気球はナイル川の西岸上空に留まり、上空から寺院や街の緑の野原を眺めることができる。気球の飛行時間は通常45分から1時間である。
アスワン観光のヒント(該当する場合のみ)
天候やアクティビティに合わせて荷造りする: エジプトの日差しは厳しいので、帽子、サングラス、日焼け止めローション、ティッシュなどを用意し、常に携帯しておくことをお勧めする。
早めに到着し、プライベートガイドを雇う: 旅程はさておき、ベテランのプライベートガイドを雇えば、旅行者は観光客としてではなく、カイロを訪れたり探検したりすることができる。ガイドは有名なモニュメントや遺跡だけでなく、街中に点在する隠れた名所にも精通しており、旅行者に本物のカイロを体験させることができる。
アスワンクルーズのベストシーズン
ナイル川クルーズのベストシーズンは10月から4月だ。ナイル川クルーズのメインとなるルクソールやアスワンがある上流部では、エジプトの気候は暑すぎたり寒すぎたりする。10月から4月にかけては気候も過ごしやすく、王家の谷やデンデラなどの観光も快適に楽しめるのでおすすめだ。6月から8月はエジプトの夏のピークシーズンで、38℃を超える猛暑に慣れていない人にはお勧めできない。さらに、墓のような閉ざされた空間にいる間は暑さが厳しくなる。一方、11月から2月の間にエジプトを訪れることは、通常、骨の髄まで冷え込む寒さに耐えることを意味する。そのため、ナイル川クルーズは2月から4月、9月から11月の間に計画し、時間を合わせる必要がある。
アスワンのクルーズはどこから出発するのか?
クルーズでアスワンに行くには、鉄道を利用するのが簡単だ。カイロを経由する場合は、カイロのダウンタウンにあるラメセス駅から乗車することをお勧めする。ルクソールやアスワン行きの夜行列車は20:30~22:30頃に運行されている。アスワンへの到着は正午から昼過ぎになる。